【2次試験 事例Ⅰ】 組織人事を勇者パーティの冒険に例えてみた

こんにちは、柴山です。


今回は中小企業診断士 2次試験の事例Ⅰ(組織・人事)についてです。

当初は普通に助言問題について解説しようかと思いましたが、思い付きによりこのようなスタイルになりました。
ちなみに今回のファンタジー文章の部分にはAIのPerplexityにより制作しています。

いちおう「さちのひもけぶかいねこ」も意識して制作しましたが…、

  • ありきたりな事例Ⅰの解説に飽きた方
  • 試験直前期なのにイマイチ事例Ⅰが掴めない方

などにとって、少しでもヒントになれば幸いです。

「さちのひもけぶかいねこ」とは…
事例Ⅰの定番フレームワークです。組織人事の視点を見落とさないようにするために
・さ(採用)
・ち(賃金・報酬)
・の(能力開発)
・ひ(評価)
・も(モチベーション・モラール)
・け(権限移譲)
・ぶ(部門)
・かい(階層)
・ね(ネットワーク)
・こ(コミュニケーション)
以上の語呂合わせを頭に入れた上で、与件文・設問文をチェックします。

INDEX

勇者アレックスと組織・人事を巡る冒険

序章:採用募集

勇者のアレックスは、新たな冒険に向けて仲間を募っていた。ギルドの掲示板の前で、彼は慎重に求人票を眺めていた。 「強靭な肉体と不屈の精神を持つ戦士求む」「魔法の知識に長けた魔法使い募集」「癒しの力を持つ僧侶、急募」「情報収集のエキスパート、盗賊歓迎」 アレックスは、それぞれの役割に最適な人材を見つけ出すことが、これからの冒険の成否を分けると理解していた。

採用後のミスマッチを防ぐためには募集の意図や、任せたい役割を明確にすることが大切です。そうでないと入社後の定着率が低くなります。給与や労働条件にウソ偽りがあるなどはもっての他です。

第1章:面接と試用期間

慎重な面接と交渉の末、アレックスは理想的なパーティを結成した。力強い戦士のブライアン、知恵深い魔法使いのエレナ、癒しの僧侶マーカス、そして狡猾な盗賊のリサ。 最初の試練は、近くの森に出没する小型モンスターの討伐だった。アレックスは、この比較的簡単な任務を通じて、チームの連携と各メンバーの能力を確認しようと考えた。

中小企業は知名度や条件面で大企業に劣るため、特に新卒採用は苦戦する場合が多いようです。せっかく得られた面接の機会を大事にするとともに、ミスマッチが起きないよう面接は慎重に行いましょう。

第2章:評価と能力開発

森での戦いを通じて、アレックスは各メンバーの強みと弱みを把握した。ブライアンの剣さばきは素晴らしかったが、防御に隙があった。エレナの魔法は強力だが、詠唱に時間がかかりすぎる。マーカスの回復魔法は確実だが、範囲が狭い。リサの情報収集能力は優れているが、戦闘能力に不安が残る。 アレックスは、それぞれの弱点を克服するための特訓メニューを考案した。同時に、彼らの努力と成果を正当に評価し、適切な報酬と装備を与えることで、チームの士気を高めた。

評価
社員の能力を適切に評価するには、全員を同じ基準で評価するのではなく職種・役割に合わせた評価基準が必要です。360度評価を用いるなど全社的に納得性の高い評価を行うことでモラール向上につながります。また、評価基準の定期的な見直しや評価者のトレーニングも有効です。
能力開発
社員の個人的な努力だけに期待するのではなく、外部研修など成長の機会を与えることも重要です。

第3章:権限委譲

冒険が進むにつれ、アレックスは全ての決定を自分一人で下すことの限界を感じ始めた。そこで、各メンバーに特定の状況下での判断権限を与えることにした。例えば、戦闘時の陣形変更はブライアンに、魔法戦略はエレナに任せるといった具合だ。

業務が増えるにつれて経営者が1人で全て把握することは難しくなります。適性がある者を見極め、権限を委譲しましょう。権限の委譲は将来の経営陣の育成にも有効です。

第4章:ネットワーク構築

リサの提案により、パーティは積極的に村人や他の冒険者との交流を深めることにした。これにより、新たな冒険の機会や、強力なモンスターに関する貴重な情報を得ることができた。 また、アレックスは他のパーティリーダーとの定期的な情報交換の場を設け、マネジメントのノウハウを共有し合うことにした。

経営資源が限られた中小企業では、社内だけではノウハウの蓄積にも限界があります。協力関係にある他社や、大学などの研究機関、公的機関との提携の機会を有効活用しましょう。

第5章:コミュニケーションと部門間の協力

長期の冒険の中で、パーティ内に些細な不満や軋轢が生じ始めた。個人同士だけでなく、前衛と後衛の連携にも課題がある。このため定期的なミーティングを設けて、互いの役割と重要性を再確認させた。この取り組みにより、チームの結束力と柔軟性が大幅に向上した。アレックスは、毎晩のキャンプファイアーを利用して、メンバー同士が率直に意見を交換できる場を設けた。この取り組みにより、チームの絆は一層深まった。

1次試験の重要知識として…
組織が成立するための3つの条件(バーナード組織の3要素)は「コミュニケーション」「貢献意欲」「共通目的」です。さらに部門間のコンフリクトはネガティブな要素とは限りません。コンフリクトを前向きに受け止めで解決策を見出す、「コンフリクト解決」という考え方もあります。

第6章:長期的な人事

メンバーたちは困難な試練を乗り越えるごとに成長していき、遂に上級職へのクラスチェンジを果たした。既にパーティメンバーの全員が、いつでもリーダーを務められるだけの力量に達している。

企業の長期的な成長を考えるなら、人材育成も長期的な視点に立つ必要があります。
・ジョブローテーションにより、複数事業の業務を経験
・創業者一族でなくとも実績次第で役員に登用
などです。

第7章:競争戦略

競合するパーティも増え、仕事の獲得競争が激しくなってきた。
持続的な成功のために新たな戦略の必要性を感じていたアレックスは、特定の分野に集中することを決意した。
地域特化:北方の雪山地帯に装備を特化。地形、気候、モンスターに関する深い知識を蓄積した。
ミッション特化:失われた遺物の回収に特化してノウハウを磨き、圧倒的な実績を積み上げた。
顧客ターゲット特化:王侯貴族からの高難度で報酬の高い依頼に専念した。

これらにより他のパーティとの違いを明確にし、パーティの評価と収益を同時に向上させた。

差別化集中戦略などの競争戦略は「さちのひもけぶかいねこ」に含まれていませんが、常に意識する必要があります。
 差別化できていない
  ⇩
 価格競争に巻き込まれる
  ⇩
 業績悪化
  ⇩
 次の代の経営者が立て直しを迫られる

このパターンは事例Ⅰに限らず頻出です。

エピローグ:組織の見直しと次のステージ

幾多の困難を乗り越え、強大な魔王を打ち倒したパーティ。その名声は国中に轟き、多くの若者が彼らの下で修行を積むことを望むようになった。 アレックスは、次の世代を育てることの重要性を感じ、自らのパーティを拡大し、新たな冒険者を育成する「冒険者アカデミー」の設立を決意した。こうして、彼らの冒険は新たな段階へと進んでいったのであった。

事業部を任せられる人材が育ったら、経営者は全社的なマネジメントに専念できるようになります。
いずれ機能別組織⇒事業部別組織のように組織形態の見直しも必要になるかもしれません。

◇組織形態ごとのメリット・デメリット
◇所有と経営の分離、または同族経営のメリット・デメリット
なども要チェックです。

おわりに

いかがでしょうか?
今回は突発的にアイデアを思いつき、そのままの勢いで記事を作ってしまったので、他人の目から見てこれが役立つものか正直分かりません。願わくば、誰か1人でも良いので合格に貢献できればと思います。

ということで、今回はここまで。

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