【HOW TO 補助金申請①】補助金とは何?助成金等との違いは?

補助金とは

※本ページにはアフィリエイト広告が含まれています。

こんにちは、柴山です。

今回より、【HOW TO 補助金申請】というシリーズ記事を書いていきます。第1回目は「そもそも補助金とはなにか?」というところからです。

この記事は補助金一般に関する解説です。説明を簡略化するために、個々の補助金ごとの違い(要件や制度等)について説明を省略している箇所があります。実際の申請では詳細の確認が別途必要です。

INDEX

補助金は「未来への投資」を後押しする制度

補助金って聞いたことはあるけど、よくわからない…、
助成金や給付金と何が違う?

補助金についての最初の疑問はこれではないかと思います。

端的に言えば、補助金とは国や自治体が企業の新たな取り組みを後押しするために交付する資金です。最も大きな特徴は、「未来への投資に対する支援」であること。

たとえば、以下のようなケースで活用されます。

  • 新商品・サービスの開発・新分野への進出
  • 販路開拓のための広告や展示会などへの出展
  • DX対応
  • 生産性向上や省力化に向けた設備投資

これらはすべて、企業が「これから挑戦すること」に対して支援するという目的のもと交付されます。以下に助成金・給付金との違いをまとめてみました。

補助金/助成金/給付金の違い

種類主な目的対象支給の可否
補助金新たな取り組み・投資の支援主に中小企業、個人事業主限られた予算の中で審査が有るため競争的
助成金雇用や労働環境の整備主に雇用保険に加入している企業要件を満たせば原則支給
給付金災害や感染症などによる支援主に被災者・生活困窮者など特定の条件に当てはまる個人要件を満たせば原則支給

ごく大ざっぱにまとめると…

助成金や給付金

  • 災害その他なんらかの困った状態から正常な状態に戻す、または近づけるために使われる
    マイナスの状態からの復旧
  • 提出書類など条件を満たしていれば原則としてもらえる

補助金

  • 売上拡大など、事業の未来のために使われる
    現状からのさらなる発展
  • 申請すれば必ずもらえるものではなく、多くの応募の中から選ばれる(採択される)必要がある

助成金や給付金は困難な状況からの復帰のために、
補助金は未来の発展のために、
それぞれ使われます。
(おおよそのイメージです)

「補助金は税金の垂れ流し」って本当?

よくある批判として、
補助金って税金のバラマキ、垂れ流しなのでは?
という意見があります。

しかし、実際には上記のように補助金は審査を経て交付されます。

また投資に必要な全額が支払われるわけではなく、さらに補助金を受けた企業は「成果報告」や「設備の管理義務」などが課されています。つまり単純に「お金がもらえてお得」という訳ではありません。

これらについては、一連の記事にて順次解説していく予定です。

主な補助金制度の例

ここでは代表的な補助金にどのようなものがあるか、簡単に紹介するにとどめます。それぞれの詳細は今後追加する別記事にて解説していく予定です。

補助金の種類補助金の使途特徴
ものづくり補助金革新的な製品やサービスの開発既存の製品・サービスの生産性を大幅に向上させる投資にも使える
省力化補助金売上拡大・生産性向上人手不足解消を目指す
小規模事業者持続化補助金販促・業務効率化など上限金額は少ないが応募しやすく、採択率も高い
IT導入補助金ソフトウェア導入・DX推進事前に登録されたソフトウエアやサービス等の中から選択して導入

それぞれの補助金ごとに、どのような投資に使えるかが決まっています。補助金の多くは一度で終わりということはなく、繰り返し公募(募集すること)されます。

各補助金には公募の開始前から

  • スケジュール
  • 公募要領

などが情報公開されます。
補助金の利用を考えている事業者は、自社の事業に適しているのがどの補助金なのか、情報収集の上で慎重に検討しなければなりません。

最新情報は公式サイトでチェック!
現在応募できる補助金については、こちらなどの公式サイトにて最新情報を確認してください。
各補助金は正式名称が変更されたり、時勢に応じて新設または廃止されます。公式サイトへのリンクもリンク切れになる場合が有りますのでご了承ください。

「公募要領」は補助金のルールブック

「公募要領」は、各補助金のルールブックとも言える存在で、公式サイトからダウンロードできます。

補助金の公募の際には必ず公募要領が公開され、

  • 詳細なスケジュール
  • どのような事業が補助金の対象になるのか
  • どのような応募枠が設けられているのか
  • 必要な提出書類にはどのようなものがあるのか

などが示されます。
ただし公募要領は詳細に書いてある分、慣れない方には非常に読みづらく、分かりにくいのが現実です。
そこで今後の記事にて、公募要領を読み解くための基礎知識を解説していきたいと思います。

公募要領には概略版もある!
公募要領はページ数も多く、全て目を通すのは大変です。
そこでほどんどの補助金では「概略版」・「ガイドブック」などの名称で、公募要領の内容を簡潔にまとめた資料が公開されています。これらも公式サイトからダウンロードが可能です。

今後の記事の予定

以下のような記事を用意しています。

第2回:補助金についてよくある勘違い
最初にまず補助金についてのよくある勘違いについて解説します。

第3回:補助金を巡るスケジュール
補助金の申請から受領までスケジュール感について解説します。

第4回:補助金の対象となる事業とは?
補助金を受けるためにはどのような要件(条件)を満たす必要があるかを解説します。

第5回:請に不可欠な「事業計画書」とは?
補助金を受けるためにはどのような要件(条件)を満たす必要があるかを解説します。

第6回:申請に必要な他の書類とGビズID
事業計画書以外で必要となる書類や、電子申請に不可欠なGビズIDのアカウントについて解説します。

第7回:採択率を上げる加点項目とは?
加点項目にどのようなものがあるか、また特例措置要件との違いについて解説します。

第8回:Jグランツと電子申請
補助金の電子申請で用いられるJグランツについて解説します。

第9回:事業計画書と市場分析
3C分析・SWOT分析など市場分析がなぜ事業計画書に必要なのか解説します。


当事務所ではこれまで中小企業診断士として補助金申請のサポートを行っておりました。
法改正により、補助金申請における事業計画書等の作成代行および代理申請は2026年1月以降は、行政書士の独占業務となります。
お客様へより良いサービスを提供するため、現在当事務所では行政書士の登録および開業の準備中です。

補助金ごとに規定が異なるため、代理申請に制限がある場合がございます。

次回の記事はこちら 補助金についてよくある勘違い

補助金とは

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
INDEX